愛犬から教わる、老いるということ。
愛犬コゲ。柴の14歳。
賢く、控えめで、人懐こく、誰からも愛される。
本当によく一緒に歩いた。
今朝も冷たい雨の中、家の前の公園まで出掛けたね。
今はすっかり雪に変わって積り始めて。
積もった雪の上で走り回るのも好きだった。
前脚を揃えてバタバタさせて、雪を踏み締めて飛び跳ねて、
その仕草がやんちゃ坊主みたいで、面白かったな。
あんなに速かった自慢の足、いつも行ってた広い公園では、
仲間の犬達と追いつ追われつ、抜きつ抜かれつ。
全身バネのように走っていた。
今、もつれる後ろ足はヨチヨチとおぼつかなく、
ウンチの際もしゃがみ込む格好がキープできず、
自分のウンチの上にへたり込んでしまうんだなあ。
一歩一歩、抜き足差し足、へたり込んでは起こしてもらって、
ゆっくりゆっくり散歩しよう。
急ぐことは何もない、
コゲの時間で、コゲのペースでいいんだよ。
少しの物音にも反応したよく聴こえた耳も今は聴こえず、
怖かった雷や花火の音も今は聞こえず平和だね。
ただ、足音を聞きつけて出迎えてくれることも
呼びかけに嬉しそうに応えてくれることも無くなって
少し寂しくはなったけど。
わずかに見えていた目もほとんど見えなくなったのか、
左に左に歩いて歩道を踏み外したり、
同じところをくるくる回っていたり。
あれだけ強かった眼力も今は影を潜めて、
視線すら合わなくなってしまったね。
ついこの前までは、少し離れてご褒美を見せると、
一生懸命歩み寄ってくれたけど、今は見えない、聴こえない。
それでも周りの家族の存在は感じてくれてるんだろうな。
今、いつもの自分専用のマットの上で、
なんの不安もなく、大きな寝息を立てて、
安心しきって眠っている。
年を取ること、老いること。
昨日まで出来たことが、どんどんできなくなっていく。
それでも悲観することなく出来ることを精一杯に。
そうして生きる事が普通のことなんだ、
老いることも悪くない、
僕は今幸せだよ。
と、教えてくれている気がするな。
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コロナ騒動で三密回避。
一人ジョギングは推奨されてますね。
昨日は暖かな曇り空の中、8キロジョグ。
3月もなんとか100キロ達成。
1月から累計:323.4キロとなりました✌️