ぼっちフルの備忘録
自分のための備忘録。
ちょっと長くなりました。
オヤジ(ジジイともいう)の初ぼっちフルレポ。
読んでやってもいいよ〜、
という奇特な方はお暇なときにお読みください(笑)
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還暦過ぎのオヤジの小さなチャレンジ、
ぼっちフルの投稿に、
思いもかけず沢山の応援コメントやスターを頂いた。
スターの一つ一つ、想いを込めたコメントの数々に
走ってよかったな、トライしてよかったな、
と心から思った。
本当にありがとうございました。
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還暦を迎えて走り始めて2年経過。
これまでレースは昨年12月の赤羽ハーフマラソンのみ。
いつかは大きな大会でフルマラソンを走ってみたい、
大勢の選手に混じって、沿道の声援を受けて、
42.195キロにチャレンジしたい。
けどこのコロナ禍の中、
なかなか走れそうな環境が整わない。
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前にも書いたけれど、
今月25日で40年間勤めた会社を退職する。
その後のことはまだ真っ白。
先月娘には二人目の孫が産まれた。
昨年入籍した長男からも、
子供ができたよ、予定日は来年1月、
と嬉しい連絡があった。
9月で16歳になる柴の愛犬コゲは、
相変わらず寝たきりだけど、
目を覚ませば吠えるけど、
まだまだ生きるぞ、と頑張っている。
そんなこんな、大きな節目だよね。
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こんな節目に何かチャレンジしてみたい。
それにはやっぱりフルマラソン、
一人でもいいからチャレンジしよう、と思った。
これまでLSDで30キロは何度か走った。
けど30キロで目一杯だった。
あと12.195キロも走れるものか、と感じた。
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計画では6:30で行けるとこまで。
ハーフマラソンはネット1:59:54で走っているので
25キロくらいまでは行けるだろう。
そのあとは30キロまでを7分以内、
残り12.195キロを7:30までで走れれば
5時間は十分にきれるはず!
そんな甘い考えでいた。
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当日朝4時起床。
コゲはまだ静かに寝てくれている。
いつもは散歩が先だけど、今日は少し早いので
静かに寝てるうちに、先に朝メシを済まそう。
納豆ご飯と味噌汁かき込んで、
ちょうどコゲが唸りだした。
散歩を終えてウンチもさせて、
寝かしつけたらまたしばらく寝てくれる。
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さあ、いよいよ出発です。(やっとか)
コースは今まで何度も走っているお馴染みの、
新川を遡って印旛沼までの往復コース。
気温20度、風ほとんど感じず。
曇りで日差しなし。
絶好のランニング日和だね!
向かいのコンビニでポカリ購入、
Yurenikuiにセットして、イザ!
まずはウォーミングアップを少ししてから、
ラップボタンを押してフルマラソンスタート‼️
最初に思ったことは、
これでもう42.195キロ走り切るまで止まれない、
それは何時間後だ?
その時は来るのか?
って事だった。
自分なりのルールを決めた。
トイレと給水での立ち止まりは可。
走りながら飲むのが下手なので・・。
ただ時計は止めない。(そりゃそうだ)
基本河川敷の遊歩道だから信号は無いけれど、
途中3箇所、交通量の多い道路を横断する。
その時だけは時計止めてヨシ。
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最初の10キロ
突っ込まないよう計画通りキロ6:30で。
8キロ目(ラップ9)のキロ7:01はトイレタイムね。
せっかく42キロも走るんだから、
何か考えながら走るかと思いつく。
気も紛れるし、長旅だからね。
そこで、勤続40年。
10キロごとに10年づつを振り返りつつ走るのもいいかも、と思いつく。
40年振り返った頃にはゴールも間近だ。
これいいね。
入社して最初の10年は京都で勤務。
そこで出会った多くの人たち。
お世話になったあの方、この方。
あんな仕事やこんな仕事。
職場の仲間達。
カミさんもそこで出会った職場の仲間。
いつもの走り慣れたコースを淡々と。
いいリズムで走れてるかな。
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11キロ〜20キロ
15キロで風車の公園を過ぎた。
30キロ走ではここで少し休憩して帰路に着く。
今日は休むこと無く通過した。
これ以上行ってしまうと、
もう帰るしかないんやで・・・。
と当たり前のことが頭をよぎる。
ペースはなんとか6:30を維持。
よしよし、大丈夫、行けるいける。
けど次の10年、東京転勤以降の振り返り、
余裕がなくてもうできません (^^;
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21キロ〜30キロ
だんだん脚が重くなる。
22キロで折り返し、ナウマン象の公園着。
公園の水道で頭から水をかぶる。
メダリスト補給と給水と、屈伸少々。
あかん、7:49もかかってしまった。(ラップ24)
いよいよ復路だ。
もう帰るしかない。
有森裕子さんと、高橋尚子さんも練習で走った
オリンピックロード。
少しづつ足が思うように出なくなる。
5.5キロ先の風車の公園が遠く感じる。
風車の公園に着いた。
ここでペットボトルを補給しないと、
今度は10キロ先の道の駅まで自販機がない。
スマホ対応の自販機でいろはすを買う。
手がワナワナして上手く買えない。
小銭持ってくればよかったと思った。
手間取った。
尿意はあまりなかったが、念のためトイレ。
このラップ10:06もかかってしまった。(ラップ29)
25キロ過ぎからは、予定通りキロ7:00を超えだした。
何とかキロ7:30は超えないように頑張る。
31キロ〜ゴール
30キロ以降は初体験。
自分の体に何が起こるのか、どんな世界が見えるのか。
呼吸に合わせてピッチを意識して、
何とかキロ7:30をキープする。
このペースを維持できれば十分5時間は切れるはず。
だけど35キロ目にそれは突然やってきた。
体が前に進まない。
腕も脚も鉛のように重い。
キロ8分を大きくオーバーしだした。
もう歩いているのと変わらない。
けど歩いている人をパスするときだけ、
ちょと気合が入って走っているふりをする。
頭も回らず、後の距離を何分ペースで走れば
5時間カットできるのか、
もう計算もできない。
もがくように走って(歩いて)いた。
38キロ過ぎ、いつもの道の駅を通過。
100回以上走っている馴染みの風景。
たまに見かけるランナーさんともすれ違う。
もうすぐだ。
5時間カットは絶望的。
歩いているようなもんだけど、歩かない。
腕を振る。脚を出す。
最後の2.195キロの長いこと。
もっと言えば最後の195メートルの長いこと。
ピッ、ピッ、ピッという音と共に
GARMINがワークアウト終了を告げた。
記録:5:01:59。
*
そばにベンチがあった。
へたり込みたかった。
けど、脚が痛くてへたり込めない。
ゆっくりゆっくり、腰を下ろした。
脚を伸ばし、空を見上げて、
完走したんだ、と想いを噛み締めた。
記録は5時間切れなかったけど、
ケジメの記念のチャレンジに、
十分なご褒美を頂いた気がした。
ベンチにへたりながら、昨日のブログを書いた。
なんも言えねえー。
それしか、なかったなあ。
***
今日もご来訪いただきありがとうございます。
今日は休足日。
筋肉痛は意外と無く、ハムにハリがある程度。
まっくさんから、
我々世代の筋肉痛は、若い人より遅れてくるよ、
とご忠告頂いた。
ホントにそうなんだよね。。
明日会社行けるかな・・。