晴れたり曇ったり、ときどき走ったり

還暦過ぎて週イチジョギング&ブログにトライ。時々ゆるっと思いを綴ります。

老犬の介護ということ。

先週末から夏休みで大阪と京都へ。

新幹線の中はもちろんの事、

街中もいつもとは全く違うお盆の景色。

人の気配がしないのだ。

大阪の友人とは旧交を温め、

灼熱の京都へは墓参で立ち寄った。

このご時世、遠出は躊躇われたが、

最低限の人との接触、

三密を避けた行動に留意した。

でもやっぱり、非常識だったのかな、

と、少し思う。

 

4日間の関西への旅から帰宅し、

入れ違いにカミさんが京都の実家へ。

 

ときどきブログにも書いているが、

うちの老犬、柴犬のコゲ。

9月で15歳になる。

要介護状態のワンコのお世話。

カミさんがいない、たったの2日間、

分かってはいたけど、キツかった。

 

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*写真は今朝公園で。ご近所のハナちゃん(右)と。

 

日に日にその様子に老いが迫る。

春には緑内障で失明、

耳も聞こえなくなって久しい。

脚は弱り家の中で歩くことは無くなった。

散歩もオシッコとウンチの為に欠かせないが、

リードでバランスをとって何歩か歩ける程度。

すぐにへたり込んで、

お座りもバランスが悪いと転んでしまう。

いったん転ぶともがくばかりで、

自分では立て直せない。

家の中ではオムツをするようになった。

でもそんなことは全然苦にならない。

散歩も下のお世話も、

今までと少しリズムを変えて、

時間と手間をかければ済むことだから。

コゲの時間に合わせて、

ゆっくり過ごせばなんとかなるから。

 

困るのは吠えること。

1年くらい前までは全く吠えないワンコだった。

ほとんど鳴き声を聞いたことがなかった。

それがここ数ヶ月、

眠っている間と、散歩で外に出ている間以外は

ほとんど吠えている。

 

ワンワン吠えるんじゃない。

喉から絞り出すような叫び声に近い。

見えない目で何を見て、

聞こえない耳で何を聞いて、

何を訴えてるんだろう。

四肢の弱りだけでなく、痴呆もあるんだろう。

とにかく吠える、吠える。

 

自宅はマンション、

築20年を超えるマンションはサッシも防音が

それはど優れたものでなく、

遮音カーテンを二重にして設置した。

それでもやっぱりご近所は気になるし。

 

いつも朝の散歩は僕の担当。

5時に起床し、ゆっくり散歩。

その後出かけて以降は全面的にカミさん任せ。

在宅勤務だった春頃はまだこんなじゃなかった。

2日間密着お世話して痛感した。

一気に状況は悪くなっている。

 

散歩して帰って眠って、

2時間もすれば目覚めて吠えて。

なだめてなだめて、また散歩。

帰って眠って、また吠えて。

一日中これの繰り返し。

夜中は目覚めると突然吠え始めるので、

結果的には添い寝状態。

真夜中でもカートに乗せて連れ出して、

外の空気に当たって落ち着かせて、

エンドレスな感じが本当にキツイ。

 

愚痴ひとつ言わず、お世話するカミさんは

本当にエライと思う。

いろんな介護グッズを買い込んで、

お薬やサプリや、新しい老犬用のエサを用意して。

聞こえていないと分かっていても

いつも優しく声をかけて、

コゲ専用の部屋にはヒーリングの音楽まで。

 

15年も一緒に過ごし、

家族の一員としていろんな場面で思い出に刻まれ、

たくさんの癒しを私たちに与えてくれた。

そんなコゲだから、最後までしっかりと、

と思う。

だけど今また、あの叫び声を聞くと、

本当に辛いなあ。

 

***

 

今日もご来訪いただきありがとうございます。

そんなこんなで、もう10日間もランオフ。

カミさんも帰ってきたので、明日は出社し、

今週末、久しぶりに走りたいなあ。