晴れたり曇ったり、ときどき走ったり

還暦過ぎて週イチジョギング&ブログにトライ。時々ゆるっと思いを綴ります。

ラグビーワールドカップに思う

One for all, All for one

私も学生時代に弱小チームでしたがラグビーをやってましたので大いに血が騒ぎます。
15人それぞれのポジションに与えられたミッションが異なる中、トライに向けてそれぞれがその役割を忠実にこなす。
スクラムやモール、ラックから一歩でも前進しながらボールをバックスにつなぐフォワード陣と、それを受けてゲインラインを一歩でも突破すべくボールを回すバックス陣。縦に縦に突進するフォワード陣と、キックやパスでボールをつなぐスピード勝負のバックス陣。
華麗なプレーのバックス陣が目を引くが彼らは自分がトライをとっても自分にボールをつないだフォワード陣の汗を忘れない。

とりわけスクラムの要のプロップは、前から後ろからの強烈な押しを満身に受けながら首をねじ込み相手プロップを力の限り押し込む。スクラムの中の壮絶な戦いは、はた目にはなかなか理解できない過酷なものだ。スクラムの最前列はスクラムから解放されるのも最後の最後。ボールを持って走る機会にもめったに恵まれない。
だからこそトライゲッターのバックス陣は自分に繋がったボールの意味を理解して、トライを挙げてもサッカーのゴールシーンのようなパフォーマンスはしないのだ。
スクラムやモールラックのもみくちゃのプレー、デカい男たちが武骨にモールやラックのサイドを突いては倒れ、突いては倒れしながら、一歩でも半歩でも前に出て敵陣のディフェンスを引き付けながらいいボールをバックスに繋ぐ。そんな手に汗握るフォワードのプレーがラグビーの醍醐味ですね。

国を背負って勝負に挑む

ワールドカップはまさに国と国との威信をかけた戦い。代理戦争ともいえるものだと思う。
生身の鍛え抜いた男たちが、全力で互いにぶつかり合って鬼気迫る表情で闘っている。だけどそこには憎しみはなく、あるのはお互いのリスペクト。だからこそ闘いの後はノーサイド。晴れやかな表情でお互いの健闘を称えあう。スポーツって本当にいいですね。
一方で現実の世界はどうだろう。北朝鮮やイラン、中東、はたまた香港の状況や日韓関係の心配な現状。大国同士のなりふり構わぬ自国主義。そこにはリスペクトは無く、憎しみの連鎖、黒いオーラが漂っている。
もっとスポーツマンシップが現実の社会に定着しないものかなあと、本気で思ってしまします。

ラグビーW杯、世界陸上、ゴルフにテニスに盛沢山。クライマックスシリーズもタイガーズ滑り込み!まだまだ楽しみが続きます。

現実の世界にも、もっともっとリスペクトの精神が宿りますように。晴れのち晴れでいきたいものです。